ボンバダ×ツララ ピメンタ55 (BOMBADA×TULALA Pimenta55)
3オンスまでのルアー対応のアマゾンジャーキングスティック
【Pimenta:ポルトガル語で唐辛子、胡椒などの意】
日本人には馴染みのない発音ですね。ブラジルのポルトガル語では唐辛子や胡椒のことをピメンタということからきています。日本でも「山椒は小粒でピリリと辛い。」という風刺がありますが、「小粒だけれどもピリッとしっかり仕事はするぜ!」というニュアンスからこの名をこのモデルに冠しました。
そして更に、どうしても昔から自分のモデルにこの名をつけたかった理由があります。ピメンタ(胡椒)は戦後、日本から移民し、今もたくさんブラジルに住んでいる日系ブラジル人とは縁の深い歴史があります。
おおいなる新天地ブラジルに農業移民として夢と希望を持って何ヶ月もかけ船で渡った日本人たちは、話しとは大きく違う開拓するのもままならないジャングルの孤立した土地に放り込まれました。巨木の生い茂る水道も電気もないジャングルを人間の手で開拓するのは並大抵のことではなく、疫病のマラリアなどが蔓延したり、医療機関もなく多くの人々が命を失いました。全滅した村もあったほどだと現地でお話も聞きました。
しかし、日本人は荒れた大地とその気候で当時価値が高く、気候帯の難しい胡椒がその地域でよく育つのを必死で模索し発見しました。その物語りは多くの文献、小説にも描かれています。
日本の人達はくじけることなくその過酷な環境をみんなで力を合わせて農業を研究し、開拓してピメンタ農場を成功させ命を繋いできました。嘘をつかない誠実な日本人移民はブラジルの発展におおいに貢献し、現在でもブラジルの人々に大変尊敬され信頼されています。その日本人のプライド、誠実さや忍耐力、開拓魂、私は同じ日本人として大変尊敬しています。私がブラジルを大好きな理由もそのひとつです。ピメンタという言葉は食事中以外でもブラジルのどこにいてもよく耳にするなんともいえないキュートでポップな発音。この格好をつけてない感じがこれまたこのロッドにもあうかなとも思いました。
(BOMBA DA AGUAより)
■長さ 5'5ft
■重さ 127g
■テーパー レギュラー
■ライン(MAX) PE8号 / フロロ・ナイロン - 25lb
■ルアー 10~80g
Morena 53
【アベントゥーラ59から受け継がれる遺伝子】
このモデルはアベントゥーラ59と同じコンセプトの一段ライトなパワークラスです。
特徴は非常に軽快な5,5ftというスーパーショートレングス。今までにないスーパーショート怪魚ロッドです。 1/2oz~3ozクラスのルアーが扱いやすい広めのパワーバンド設定。ショートロッド特有の操作性の高さはもちろんですが、 粘り強くよく曲がるブランクスが幅広いキャスティングウェイトを実現しています。 バスロッドに近いセッティングでありながらそれをも凌駕する軽快さ、操作性を持ちながらも、アマゾンの魚たちと渡り合える強靭なパワーを秘めたロッド。
ピメンタ55に採用されている中弾性厚巻のブランクスは粘り強くマイルドなその特性から高次元なキャスティング精度、 ルアーの操作性を実現しています。しぼり込むほどに細身のブランクスからは想像もしえない驚異的なトルクを発揮します。 キャスティングウェイトバンドも広く、1/2oz~3ozクラスのルアーを心地良くキャストできます。キャスティング、 ルアーの操作性ともに特に汎用性の高いロッドとなっております。熱帯秘境ルアーフィッシングのエキスパート、TERU氏によって最高のバランスを実現したロッドです。
モデルのロゴモチーフはかの開高健さんも「この面構えにはカポネ一味もタジタジ。」と言わしめた巨大ピラニア。
その中でも自分が現地で最も凶暴な顔だと思ったのはピラーニャの顔はピラニア・ピラヤ。それをオガケン画伯のセンスで忠実に再現できています。
ピメンタ55、アベントゥーラ59、そしてモレーナ53ははTulalaロッドシリーズの中で私がセッティングプロデュースをしているモデルです。私のライフワークとする”フィッシング・ジプシー”に実際に使用するように設計しています。これはバックパッカースタイルで長期間世界を釣り歩くというもので、機動力が特に問われ、あらゆる国境、航空機、船舶、ボートやカヌー、バスなどの交通機関やヒッチハイク、徒歩でも目的を遂行するためにはコンパクトな装備が有利なのは言うまでもありません。
私のオリジナルロッドケースは千円程で自作できるUV水道管を使ったものです。
安価で強度があり、なおかつコンパクトで合理的です。ブランクス部は直径約5cmの”缶コーヒー程”の細いVU40水道管パイプを主に使用しています。ワンアンドハーフというハンドル脱着式ベイトモデルであれば、上下に半々に向きを変えて束ねて入れれば5本程が入り、少し太いUV50なら7本程が入ります。挑戦するフィールドの状況を予測して使い分けています。収納方法はハンドル部の上下を輪ゴムで束ねてシャツやハーフパンツなどの着替えの衣類を厚く巻きガードしバックパックに。こうすれば意外にも衝撃に強く、トリガーも時計回りに倒せば出っぱらないので今までの経験で致命的な破損をしたことはありません。如何に荷物を少なくするかという工夫でもあります。
ハンドルが外れるワンアンドハーフであるというメリットはたくさんありますが、デメリットというものは強度的にもほとんど見当たりません。こうした理由から私がデザインし使用するロッドはワンアンドハーフであることは絶対不可欠。逆に言えばハンドル脱着式でなければどんなに銘竿であろうと自分の用途には全く使えないロッドです。
このモデルはアベントゥーラ59の一段ライトなパワークラスです。
印象はより一般的なルアーウェイトが幅広く使い易く、バスロッド的に使える非常に軽快な5,5ftのモデルです。が、中低弾性厚巻きの粘り強いブランクスパワーは予想を越えた働きをしてくれます。ジャークやトップなどは後方重心によって扱い易いセッティングが私の経験からフィードバックされています。仕舞寸法は132cm程。ハンドルは41cm。トップガイドから5番ガイドまではアベントゥーラ59と同様にチタンガイド搭載。チタンパーツにはよく見るとTという文字が刻印されています。ルアー重量は軽いものからプラで最大級のペンシルも扱え、対象魚も小さなものから巨大ピーコックまで幅広いです。
搭載するリールはアベントゥーラ59ではRevo・BIGSHOTERなどの比較的大型のベイトリールを推奨していましたが、ピメンタ55はRevo・Power Crankなどの一般的なサイズのベイトリールがよりマッチするでしょう。どちらもウルトラショートロッドの特性を生かすためにハイスピードリールを使用するのがベターです。
十数kgが最大サイズのツクナレ・アスーなどは一般的にはこちらがより最適かもしれません。が、オフショアのウッドダイビングペンシルなど特大ルアーを使うシチュエーションやタイミングならアベントゥーラが最適ですし、両方なくてはなりません。
私の実戦では常に両方のパワークラスがカヌー上にスタンバイしてあります。
(BOMBA DA AGUAより)