柔よく剛を制す
足立貴志監修。
「PE3号で4ozまでのルアーを使って20kgまでの魚を狙う」ビッグベイトロッド。
仕舞寸法130cm
竿はワンピースがもっとも能力が高く、継げば継ぐ程使用感も能力も落ちてしまうものです。それと相反して持ち運びやすく、パックロッドに至ってはバズーカさえ持ち運ぶ必要も無く、ロストバゲッジも防げます。要はどの継ぎで納得するかです。
その中で私的に妥協出来る継ぎがこの130cmという長さでした。特にティップ~ベリー部は竿の顔とも言うべき部位。ここを継いでしまうと、投げれるルアーも重く出来ず、破断強度も低下し、ルアーアクションの使用感を損なってしまいますので、どうしても継ぎたくありませんでした。その結果、あまり使用感を損ない難い変則3ピースという結果に落ち着きました。
旅の中に釣りがあるのでは無く、釣りの為に旅をするのです。
主たる目的は憧れの魚を釣る事!
その為の130cmと言う仕舞寸法はバズーカに入れた際に、縦+横+高さが158cm以内に綺麗に収まります。よって下記の持ち運びが可能になります。
3辺の和の合計が158cm
これは航空機の国際線や海外の国内線の基本的な仕舞寸法です。
これによりボンバダアグアセレクションと同時に持ち運べて世界にアタック出来ます。
宅急便160サイズ
格安LCC航空を使う国内遠征では、空港間で重い荷物を運ぶよりも、宅急便で送ってしまった方が価格も安くて安心です。
日本は物流の先進国です。このサービスを使わない手はありません。
小口径スパイラルガイド
PE3号60lbリーダーのリール巻き込み使用を基準に、5.5mmのSic- S ダブルフットKガイドを独自のスパイラルセッティングで採用しました。またトップガイドと2番目のガイド位置は極端に短く、PEライン独特の竿先への糸絡みや破損防止に大きく貢献しています。バッドガイドまで計12個で全てダブルフットガイドを採用しています。
ロングキャストで正確にピンを撃つ為
エルホリゾンテ80は陸っぱりのルアーフィッシングロッドです。
ロングキャストがかなりの割合を占めます。相手との間合いを計り、ルアーウェイトを竿の胴に乗せて曲げ切り、正確に狙った遠距離にプレゼンテーションする。ただ飛べば良いということでは無く、これを淡々と正確に行う事こそ憧れの魚に近づく第一歩です。遠くまで正確に飛ばせるのであれば、ポイントによってはウェーディングなど水に入らないという選択肢も出てきます。
間合いが広い事は利点が多いのです。足場が高い釣り場、背が高い草を避けたキャスティング・広大な湖沼でのウェーディング・河川ドリフトのラインメンディング、これらは有効ブランク長 200cmという長いけれど長すぎない長尺竿が絶妙なライン角度でのアプローチを可能にします。
■Length (ft) 8.00
■Folded Length (cm) 130
■Rod Wt. (g) 252
■Mono Line (lb ,MAX) 25
■PE (# ,MAX) 3
■Cast Wt. (g) 10~120
ビックベイトアクションの為のレギュラーテーパー 先調子のファーストテーパーの竿と、胴調子のレギュラーテーパーの竿ではメリット・デメリットが相反してきます。 その中で、ビッグベイトのデッドスローの釣りにおいてファーストテーパーの竿では、ウィードや障害物に過敏にティップが反応して扱いづらく、根掛かりやすくなってしまいますし、糸の気配も消しにくくなります。 更にはビックベイトをトゥイッチ・ジャークさせる際にティップが入りすぎてしまい、ルアーの初速が上げにくくなります。 もちろんバイトがあった時はファーストテーパーの方がノリ易いですが、バイト以外の動作において、経験的に圧倒的にレギュラーテーパーに分があると考えています。
ロッドが満月のように弧を描き、糸と針をいたわる事が出来るか?
例えばこれが1mのアカメとファイトした後のルアーです。針・リング・スナップは勿論、強度の高いものに交換して使用しますが、脆弱な部位はあっさり壊れてしまいます。ですから、魚側から考えて、針→リング→スナップ→リーダー→ライン→竿→ドラグ(リール)このセッティングが均一にバランス良く出来た上で、竿が弧を描いて吸収してこそ、脆弱部位に負担が集中する事を避けられるのです。バッドパワーの強すぎる硬い竿で無理にファイトしていたら、リングが伸びるか、針は伸ばされてしまいます。ですので、エルホリゾンテ80は皆様が想像しているより柔らかい竿だと思っています。