ボンバダ×ツララ モレーナ53(BOMBADA×TULALA Morena53)
アマゾンの女神
この1本さえあれば、世界を釣り歩ける! 5フィート3インチという長さながら、ワニとさえ対決できる強さを秘めた、しなやかで狡猾なモデルでしょう。
ペンシルベイトからミノー、バス用のスピナーベイトやクランクベイトまでを器用にこなすスーパーテクニカル・バーサタイル。
テルとブラジルに帯同してきたジェットスロウ・水口が最も愛する竿でもあります。
北斗の拳のキャラクターで言えば、「トキ」のような存在。ハードジャーク、ハードトゥイッチ、ロングジャークなどを一日中、旅を続け釣りを続け、世界中を回りたくなる逸品です。
長さ:5フィート3インチ
■長さ 5'3ft
■テーパー レギュラー
■ルアー 5~45g
Morena 53
意外に思うかもしれませんが、ビッグピーコック用ビッグスイッシャーでもこのロッドを使用します。何故ならティップ~ベリー間の張力、弾力を必要とするので、硬い竿ではペラの助走から繋がる本当に生きたペラの炸裂音は出しにくい。しかも、一回の音色も重要ですが、更に連続して安定した音を出せるかどうか、引き続けることができるか?というのが最も重要。7ft 前後の日本のバスロッドの番手では長いので、どうしてもサイドロングジャーク的になってしまい、かなり腰や腕に負担がかかり非常に難しいテクニックとなるのです。ですが、このロッドを使えばアンダーに振り下ろすショートジャーク的な動作が容易かつ軽い力で扱うことができ、誰でもより簡単にビッグスイッシャーをマスターできます。現地ではスイッシャーはエリスと呼ばれ、ネグロ河奥地のビッグピーコックの聖地バルセロスの現地のマエストレ・ジ・エリスと呼ばれる名手達ほど、柔らかく短い竿を使用します。その名手にも今回のアマゾン遠征ではモレーナ 53 はかなりの評判でお墨付きをもらっています。
モレーナは、日本のトッププラッガーシーンにも最もお勧めしたい一本でもあります。個人的には、 今まで日本のシーンでの使い方はあまり提言してこなかったのですが、今回は是非お薦めしたいのです。オールドタックルにこだわる気持ちも、以前自分もそうだったのでわかるのですが、1 オンス前後のトッププラグを多用されるオールドプラッガーの方々に、現代の最も物理的理論の理想に近づけられているセッティングを試して頂きたいのです。意のままに軽い力で、ルアーが生きたように動くのを体感して頂けるはずです。コスメもオールド調のマイルドなものなので違和感なく使用できると思います。
コスメやロッドバランスは基本アベントゥーラ、ピメンタの流れを汲む設計とし、重心バランスを 追求しています。もちろん、ブランクスは中低弾性カーボンの厚巻きなので、手にとって一振りしただけでも薄いカーボンとは違う安心感があり、実際に強いです。しかし、この柔らかい竿で怪魚と呼ばれる魚達の圧倒的なパワーを受け止めるには、更に竿全体のトルクを使用しなければならない為、スロー寄りのレギュラーテーパーとなっています。このロッドは高負荷がかかると想像以上に、リールシート手前のバットエンドからしなやかに曲がります。予想以上にバットから曲がりますが、魚の負荷に負けているのではないので、ご安心下さい。逆に言うと、このようなスーパーショートレングスのロッドは全体で曲がらなければ大物に対応できないのです。更に、しなるバットを最大限活かすためガイドセッティングはエンドガイドが極限までリールシート側に近づけられていて、世界の怪魚と安心して闘える仕様になっています。 怪魚ロッドの、硬くて強くて長いという漠然としたイメージを破壊してくれる一本となってくれるでしょう。
(BOMBA DA AGUAより)